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The Beatlesをこよなく愛するファンによるブログです。

ビートルズのアルバム"ラバーソウル"の解説と収録曲まとめ

rubber soul

 

 

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1 アルバム解説

レコーディング日 1965.10.12 – 1965.10.15

発売日 3 December 1965 (UK), 6 December 1965 (US)

  Rubber Soul - ビートルズ

 

このアルバムは僕自身が一番好きなアルバムです。いや、正確には、一番好きなアルバムって言っていることが一番多いアルバムです。ころころ変わるので笑。

ラバーソウルの特徴は、以前のようなラブソングではなく、もっと深い感情表現や思想を曲に込め出したことですね。

各曲の解説はこのあとゆっくりしていきますが、例えばIn My Lifeなどはジョンの人生を振り返ったノスタルジックなものになっています。

ポール・マッカートニーはジェーン・アッシャーとの難しい関係を書きました。

ジョージ・ハリスンが書いた曲で唯一のライブのレパートリーになった曲が入っています。

リンゴ・スターは初めてクレジットの入った曲が収録されました。

そんな各メンバーにストーリーのあるアルバムが、ラバーソウルです!

 

気になるラバーソウルの由来ですが、年配のブルースを歌う男性が、ミックジャガーのことを「彼らはgoodだが、plastic soulだよ」って言ったことからきているようです。

このplastic soulは偽物っていう意味だったり、単に英国って意味(?)だったり。。。

まぁ、ジョン・レノンは特に大した意味はないと言っています。ってことで、ぼくも気にしないようにしています笑

 

 

2 各曲について解説

 

1. Drive My Car

  Drive My Car - ビートルズ

この曲の主人公は、「へい!私の車にのんない?わたし将来ビッグになるのよ!」とかいう感じの女性です。ギャルっぽい感じですかね。逆ナンのイメージでしょうか。みなさん、へんなナンパには気をつけましょう。

さて、ポール・マッカートニーのインタビューでは興味深いことを言っています。この曲を作っていた時、ジョン・レノンとポール・マッカートニーはなかなか良いアイデアが出ず煮詰まっていました。ポール・マッカートニーには歌詞にGolden ringsに絡めたものが頭にあったそうです。しかしRingsっていうワードはThingsと韻が踏みやすくすごく使い勝手が良いけど、でもそれはよくないって知ってたんだ、ってことを述べています。

とりあえず、休憩を挟んで戻ってきたらなぜかDrive My Carになったそうです笑。

いや、なにがあったんだよw

この歌詞は”in between”とか、”better time”などセクシュアルなことを連想させる内容を含んでいますね。ポール・マッカートニー自身もこの曲はセックスのオールドブルースの婉曲と言っていますから、そうなんでしょうね。そして、良い曲がかけ始めたら、もうひとりでに曲が完成されていくと発言しているので、性的表現なども、ポール・マッカートニーのそれというより、曲が勝手にそうなったんですよね笑。良い曲だから仕方がない笑笑!

 

2. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)

  Norwegian Wood (This Bird Has Flown) - ビートルズ

この曲は「ノルウェーの森」と訳されたり、「いや、ノルウェー産の木材や!」とか、「ノルウェー産の木材を使った家具なんや!」とかいろいろ話題になってもう、楽しいですよね。実際答えは”ノルウェー産の木材を使った家具”が有力です。

ビートルズの曲で初めてシタールの音をしっかり使った曲ですね。 ジョン・レノンの1970年のローリングストーンのインタビューによると、間のパートはポール・マッカートニーが作ったと言っていますが、1980年のプレイボーイのインタビューではこの曲は完全に自分だと言っています。シンシアに知られたくない家の外での情事を歌っているということです。共作ですがこの曲は当時シンシアとうまくいかなかったジョン・レノンの心情を表した曲ということですね。

う〜ん、不倫しているジョン・レノンのこういうところは好きになれないのですが、この曲は好きなんですよね。なんともファンを複雑にさせるジョン・レノンですね笑。

 

3. You Won't See Me

  You Won't See Me - ビートルズ

ジェーン・アッシャーとの絆も薄くなりつつある中で作られた曲です。You Won’t See Me、つまり”もうきみは僕と会わないんだね”という切ないタイトルですね。当時のポール・マッカートニーの彼女のジェーンは女優をしており、チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』の公演のために離れて暮らしていました。

ネット環境もない遠距離恋愛はつまり破局を意味しますよね・・・。

階級社会のイギリスでポール・マッカートニーに中流家庭を見せて、ポール・マッカートニーの作る音楽に大いに影響を与えたジェーン・アッシャーには感謝ですね。

当時のビートルズの曲の中では最長の曲になります。なんとなくですが、その長さが彼女への未練や整理できない気持ちを表しているように思えてしまします。。。

 

4. Nowhere Man

  Nowhere Man - ビートルズ

ビートルマニアから逃れ、ウェイブリッジの家で一人で静かに深く思慮を巡らせて書いた曲です。朝、5時間かけて何かいい意味のある曲を書こうとしました。しかし、うまくいかずに、諦めてベッドに横になった時ひらめいたそうです。まるで自分がNowhere landに座っている、Nowhere manのように思えて、全ての歌詞やメロディーが一気にジョン・レノンの頭に入ってきたのです。

このエピソードがすごすぎますよね.

ジョン・レノンが自身のことについて歌ったこの歌は、ジョン・レノンファンなら絶対に聞くべきです。ジョン・レノンは精神世界のなにかと通信できるのではないかと思うぐらい、すごいエピソードだと思いました。

 

5. Think For Yourself

  Think For Yourself - ビートルズ

ジョージ・ハリスンの書いた曲です。特定の誰かをイメージして書いたのは確かだけど、はっきりとは覚えていないようです。ジョージ・ハリスン自身は、多分政府に対してだったと思うと言っています。まぁ、確かに”You’re telling all those lies”とはっきり言っているので、周りの一個人に対してだと非常に辛辣ですからね。それが、政治家などに対するメッセージなら、ああなるほどねって思えます。

日本語のタイトルは、『嘘つき女』なので、まぁ恋人に対しての歌と解釈しているのかなって思いました。それか女性政治家?でも、ジョージ・ハリスン自身もはっきり覚えていないんだから政治家が女性かどうかはわからないので、やはり恋人と解釈しているようです。そうなると、ジョージ・ハリスンのパートナーだったパティが嘘つき女ってことなのか・・・?

う〜む、もし誤解していたらパティにはしっかり謝りたいですねw

 

6. The Word

  The Word - ビートルズ

ここら辺から”愛”について思考が深くなっていきますね。サイケデリックの予兆となるような、そんな感じです。ジョン・レノン自身も「愛って言葉が答えなんだって、自分にやってきた」と言っています。また、「これはほぼ俺が書いた曲だよ。この頃はマリファナを吸っていたね。ラブ&ピースさ。」とジョン・レノンは述べています。

歌詞を見てみると、

Say the word, and you’ll be free(その言葉を言ってごらん、自由になれるよ)

とか、

Say the word, and you’ll be like me(その言葉を言ってごらん、ぼくみたくなれるよ)

とか、なんか教祖っぽいですよね笑。サイケデリックって言ったらラブ&ピースですから、愛について歌に乗せて叫ぶビートルズの気持ちもよくわかります。歌の最初から最後までLOVEをあらゆる角度から歌っており、愛の偉大さを表現しています。とくにGive the word a chance to say...(その言葉にチャンスを与えよう)っていうのが、もはやLOVEを擬人化しているように思えて面白かったですね。 そして歌の締めくくりは “Say the word, LOVE”で終わります。なんだかすごく気持ちがいいですね笑

 

7. Michelle

  Michelle - ビートルズ

ポール・マッカートニーによって書かれた曲です。フランス語が入ってる箇所など、かなり特徴的な曲ですね!「え?」ポール・マッカートニーってフランス語もできたの?って思ったかもしれませんが、ここは友人のIvan Vaughanの奥さんのJanに教えてもらいました。友人の助けもありながらできたのがこの曲です。当時は右利き用のギターを逆さに持って弾いていたそうです。初期のころのこの曲や、I saw here standing thereはZenithというギターでプレイされました。

ちなみに、ホワイトハウスでミッシェル夫人にオバマ大統領の前でポール・マッカートニーが歌っていましたね。

 

8. What Goes On

 

  What Goes On - ビートルズ

ビートルズの前にクオリーメンというグループを結成していましたが、その時にジョン・レノンが作っていた曲です。ボーカルはリンゴ・スターなので、リンゴ・スターファンは必聴の曲となっています。曲のクレジットはLennon McCartney Starkeyとなっており、リンゴ・スターの名前もしっかり入っています。実際リンゴ・スターは曲作りの際に結構苦戦していたらしくて、メンバーからアドバイスをもらっていたみたいです。

リンゴ・スターは「実際、ぼくは5つの単語ぐらいしかこの曲に貢献してないよ」ってジョークも言っています笑。 ほのぼのとした曲がアルバムの途中に入るので、この曲がいい具合にアルバム全体のバランスを取ってくれている気がして大好きですね〜。

 

9. Girl

  Girl - ビートルズ

この曲を語る時に必ず話されるのが、曲の途中の「スゥ〜〜〜〜〜っ」の音ですよね。これが大麻を吸っている音っていうのは有名な話です。ここら辺で文化の違いを感じますね笑。 このGirlですが、ジョン・レノンがいうには「Girlってのは実際に特定のGirlはいなくて、夢のGirlなんだ。でも、本当であって、それで、結局はYokoのことだった」って言っています。 Michelleがポール・マッカートニーの曲なら、この歌はジョン・レノンの歌で、リンゴ・スターの歌を挟んでそれぞれの女性の歌が入っているのが面白いですね笑

 

10. I'm Looking Through You

  I'm Looking Through You - ビートルズ

ポール・マッカートニーの当時付き合っていたジェーン・アッシャーとの関係がうまくいっていないことを表現している歌ですね。ジェーン・アッシャーはポール・マッカートニーを語る上では外せない存在です。階級社会のイギリスでジェーンの家はポール・マッカートニーの家よりも裕福で、そこに住んで作曲をしたりしていました。しかし、ジェーンとはうまくいかずに結局は別れてしまうのですが、たくさんの曲に影響を与えたことはいうまでもありません。 さて、この曲はポール・マッカートニーのジェーンに対する苛立ちを歌っていますが、”I’m loking through you, and you are not there”ってところにその感情が現れていますね。すれ違っていたカップルの心情が見えますね。

この曲ですが、9時間かかって収録されました。いっときの感情でも、しっかり時間をかけて丁寧に作品に仕上げていくんだから、なんか興味深いですね。。。

 

11. In My Life

  In My Life - ビートルズ

ジョン・レノンが大好きなら絶対抑えるべき曲の一つですね。ジョン自身がノスタルジックな心境を歌にしています。歌詞を読んでみてください。誰もが共感できるような、そんなじ〜〜んとくる歌詞です。例えば、冒頭は自分の特別な場所に対して歌っています。自分の人生を通して、今も変わらずにある場所、逆になくなった場所。次に、人に対しての思い出です。思い出せる数々に人たちがいるけど、何人かはもう亡くなってしまった、などなど。亡くなった人っていうと、ジョン・レノンは両親と一緒に暮らせずに親戚に育てられたりして不遇の幼少期を過ごしました。この歌を歌っている時に、ジョン・レノンはそんなことを思いながら歌っていたのでしょうね。

じ〜んとくるいい歌ですよね><!

 

12. Wait

  Wait - ビートルズ

この曲は前回のアルバムのHELP!の時に作られていたものです。バハマで映画の撮影をしていた時に書かれました。ですが、なぜかHELP!のほうには入らずに、ラバーソウルのアルバム収録の最終日にこちらのアルバムに入ることになりました。

 

ヘルプ収録時 製作者陣「いや〜いいのできたでぇ〜!」 Wait「・・・へ?俺忘れてない?」

 

ラバーソウル収録時 製作者陣「完璧やで〜。新曲もりもりでいい感じや〜。完成やな」 Wait「まてぇーーーーーい!!!!(waitだけに)」

 

ラバーソウル収録最終日 製作者陣「あ、Waitおったわ。」 Wait「セぇえーーーーーフ!!!!ハァハァハァ・・・」

 

13. If I Needed Someone

  If I Needed Someone - ビートルズ

ジョージ・ハリスンの曲ですね。この曲で面白いなって思った歌詞は 「君の電話番号を壁に刻むよ。寂しい時にぼくから電話しちゃうかも」ってのがいいですね〜笑。好きすぎて電話番号を壁に掘っちゃうんですね〜。この愛すべきバカ感が本当に好きです。まぁ、ぼくはジョージ・ハリスンの部屋に潜り込んで自分の電話番号に書き換えたいですがねニヤリ この曲はビートルズのライブのレパートリーで唯一ジョージ・ハリスンが書いた曲になります。生で聞けた方がいたらものすごく羨ましいです。

 

14. Run For Your Life

  Run For Your Life - ビートルズ

この曲はエルビス・プレスリーのBaby, Let's Play Houseにインスパイアされた曲です。ジョン・レノンが作った曲ですが、後に「この曲はジョージ・ハリスンのお気に入りだけど、俺はどうも好きになれなかった」ときっぱり言っています。 プレスリーの曲のインスパイアって聞くと、確かにリズムがラフな感じがしますね。ヘルプに引き続き終わりの曲は力強い曲で終わるのがこのころのトレンドだったのでしょうかね。

 

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3 ビートルズのアルバム"ラバーソウル"の解説と収録曲をまとめて

いかがだったでしょうか。やっぱり僕はこのアルバムの完成度が一番高いのではないかと思ってしまします。本当にこれは個人の見解なので皆さんはアビイロードだったり、サージェントだったりが一番って思うかもしれませんが。。。ラバーソウルで一気にビートルズが一段高いレベルに行ったと思いませんか?

ジョン・レノンのIm My LifeやNorwegian Wood、Nowhere Manで大人なジョンを感じさせ、ポール・マッカートニーはYou Won't See MeやI'm Looking Through Youでせつないさを歌いました。かつてのアイドルアイドルしたビートルズではなく、これで完全にアーティストになりましたね。

みなさんの意見もぜひ聞きたいです。このアルバム、皆さんはどの曲が好きですか?

 

 

読んでくれてありがとうございました。ビートルズが本当に好きなので、これからもいろいろビートルズに関してブログを書いていこうと思います!

 

 

By エンジョイ ビートルズ!