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ビートルズマニアが選ぶクリスマスソング&アルバムおすすめ12曲

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ビートルズのクリスマスソングはあります!

 

ただですね、ビートルズって公式曲が213曲あるのですが、公式のクリスマスソングは・・・ないんですよね笑!

では、非公式であるの?って思いますよね。説明しますと、正確には1963年~1969年の間、ビートルズファンクラブ向けにクリスマスをテーマにしたレコードを配っており(羨ましいですね〜)、そこでは曲というより会話とか挨拶とか、、、笑い声、咳までも入っているような、本当にファン向けの内容が収録されています。その中で1967年のファンクラブレコードにChristmas time is here againっていう曲があるのですが、これは公式曲ではないのですね。ということで、正式なクリスマスソングってものはないのです。

 

が、しかしメンバーがソロになってリリースしたクリスマスソングがものすごくいいのです。

今回は、ビートルズメンバーであるジョン・レノン、ジョージ・ハリスンのクリスマスソングを各1曲、ポール・マッカートニーのクリスマスソングを1曲とカバー曲を1曲、リンゴ・スターのクリスマスアルバムから5曲とカバー曲を3曲紹介していこうと思います。

 

さらに、ビートルズ、ビートルズメンバーの曲をカバーした他のアーティストによるクリスマスソングのまとめ記事もありますのでこちらもチェックしてください。

 

www.enjoybeatles.com

 

ということで、長いですが、ぼくのようなビートルズマニアによる感想も交えながらですが、ぜひ最後までお付き合いしていただけたら幸いです。曲だけサクッと知りたい方は、目次を見ると早いです笑。(でも、読んでくれたら嬉しいです^^)

 

 

これでもう、ビートルズのクリスマスソングはないなんて言わせません笑!

 

ちなみにファンクラブ向けのレコードは再販されているので購入できますよ。本当にコアなファン向けだと思います。

 

 

ポール・マッカートニー/ Wonderful Christmastime

  Wonderful Christmastime (Full Length Version) - ポール・マッカートニー

 

クリスマスシーズンにお店に入ったら高い頻度で必ず聴こえてくるワンダフル クリスマスタイム。いまでも現役ですよね。まったく古さを感じさせないこの曲は、イギリスでは1979年11月16日、アメリカでは1979年11月26日にリリースされました。

僕自身も大好きな曲です。どれだけ好きかと言うと、、、ええっと・・・もう、聴いた瞬間に人目をはばからず口ずさみます。小声でですけど。で、少しステップを踏みます。歩き方のリズムが変わるだけですが笑。

 

そんなに好きな理由は・・・この曲、ポール・マッカートニーっぽくないですか?

歌詞の"Simply having wonderful christmas time~♪(シンプルに素敵なクリスマスの時間を過ごそうよ!)"って、なんか「周りの目とか気にせずに、大好きなみんなが集まればそれでいいんだ。簡単で楽しいクリスマスが一番だよ」って感じがして好きなんですよね。みんなが日常の中の幸せを見つけられるんですよね。

一度聞くと耳から離れないぼよ〜ん♪ぽよ〜ん♪みたいなあの音ですが、Sequential Circuits Prophet-5というシンセサイザーによるものです。誰得ですがamazon link貼っておきました笑。値段は・・・えげつないw(誰得って、、、もちろんビートルズオタク得ですよね。なんでも知りたいですもん!)

 

この曲はMcCartney IIを制作しているときに収録されました。収録は一人でしましたが、PVの撮影は当時のメンバーとイギリスのウエストサセックスのアッシュハーストのFountain Innで撮影されました。PVみましたか?

もう、ほっっっっっとに微笑ましいですよね。大好きです。

この曲が書かれたのは真夏でしたが、PVは11月でした。安心しますよね。もし、このPVを真夏にとっていたら、コートを着込んだ感じが"作られたもの"になっちゃいますからね笑。

 

いろいろ調べていたら、Forbesで面白い記事を見つけました。毎年聞くこの定番ソングですが、これはちょっと大げさだと前置きをしつつForbesはこの様に言っています。

 

”ある関係者が言ったところによるとこの曲の印税は年間4000万〜6000万だ”

 

・・・いや、さすがに嘘でしょっ!ワンダフルすぎるでしょうその金額!て思いました笑。

確かにこれは金額が大きすぎますが、それだけインパクトのある曲という理解にしておきましょう笑。Forbes自身もこの金額が本当だったら、これまでに15億円稼いだことになり、この数字はビートルズ時代とWings時代を合わせた稼ぎより少し少ないぐらいだから、おかしいよねって言っています。下に、引用した箇所と僕の翻訳をつけています。参考にしてくださいね。

Another industry source puts the number in the $400,000-$600,000 range annually. By way of a back-of-the-envelope calculation, that means McCartney has seen about $15 million from the song since its release. That's a bit less than what McCartney earns in an entire year these days from royalties on songs recorded by himself and with Wings and The Beatles.(他の業界関係者によると、年間400,000ドルから$600,000ドルと言っている。ざっと計算してみても、これが本当だったらこの曲をリリースしてから15,000,000ドル稼いだことになる。これはビートルズ時代とWings時代の稼ぎより少し少ないくらいだ。)

 

 イギリスでは6位になり、アメリカでは8位を獲得しました。レコードのB面はRudolph The Red Nose Reggaeというインストが入っています。これは、あの有名な「真っ赤なお鼻のトナカイ」です!そして、このアニメでもWonderful Christmastimeが使われています。

クリスマスになるといつもこの曲を聴きます。素敵な曲を作ってくれてポール・マッカートニーには本当に感謝ですね。

 

ポール・マッカートニー/The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)

  The Christmas Song (Chestnuts Roasting On an Open Fire) [With Strings] - ポール・マッカートニー

この曲はポール・マッカートニーがカバーした曲になります。1945年にBob Wells と Mel Torméによって書かれ、その翌年にリリースされた曲です。

この曲The Christmas Songは通称Chestnuts Roating On An Open Fireと呼ばれています。確かにThe Christmas Songだけじゃ、どのクリスマスソング???ってなりますよ笑。だから歌詞の一番最初の部分をとってサブタイトルにしてるのが面白いです。まぁ、それだけこの曲がクリスマスの定番になる自信があったんでしょうけど。実際にものすごく良い曲ですし!

Torméによると真夏のものすごく暑い日に涼しく過ごしたくてこの曲を書いたそうです。このストーリーもすごくおもしろくて、Wondeful Christmastimeも暑い夏に書かれていますよね。ポール・マッカートニーの歌うクリスマスソングは夏に書かれるっていう共通点があるのですかね〜。

 

この曲はWonderful Christmastimeとあわせてレコードでも2000枚という数量限定で発売されています。また、アルバムではKiss On the BottomのCOMPLETEバージョンの方に収録されています。間違えないようにしないとですね。

 

 

 

ジョン・レノン/ Happy Christmas (War Is Over)

  ハッピー・クリスマス(戦争は終った) [feat. ザ・ハーレム・コミュニティ・コール] [アルティメイト・ミックス] - ジョン・レノン, オノ・ヨーコ & プラスティック・オノ・バンド

 

1971年の10月28日の夜から29日の朝にかけてレコーディングされました。1971年12月1日にアメリカでリリースされ、翌年の1972年の11月24日にイギリスでリリースされました。イギリスでの発売が遅れたのは、印税をめぐるNorthan Songsとの裁判があったからです。意外なことに、リリースしてもアメリカではチャートに入りませんでした。まぁ、アメリカに対する抗議のメッセージなので当然と取るべきでしょうか。一方イギリスでは4位を獲得しました。

ジョン・レノンも言っているように歌のベースはThe Paris Sisters'のI Love How You Love Meを参考にしたようです、しかしPeter, Paul and Mary のStewballという曲の方により近いです。聞いたら結構にてますね笑。

 

有名なスローガンのWAR IS OVER(戦争は終わった)でもわかるように、反戦、世界平和をテーマとしたクリスマスソングですよね。特にベトナム戦争に対する抗議でしょうね。争いや差別をなくしたいって気持ちが音楽に込められてますよね。この歌を語るにはジョン・レノンとヨーコ・オノの平和キャンペーンの説明が必要です。なんとなく知っている方も多いと思いますが、この機会にきっちり学んでおきましょう! 60年代後半から70年代前半にかけて反戦運動を熱心にやっていたジョン・レノン。

1969年3月25日-31日 ベッドインの平和キャンペーン in アムステルダム

ハネムーンっていったら二人だけで大都市の喧騒を離れて二人で過ごすというのが一般的だと思います。しかし、ジョン・レノンとヨーコ・オノはオランダのアムステルダムのヒルトンホテルのベッドルームに記者たちを招いて1日12時間平和について語り倒すという平和のキャンペーンをしました。これが二人のハネムーンでした。

 

記者たちはジョン・レノンというビッグネームのハネムーンに招待されたわけですからそりゃ行きますよね。話題性は十分だし、彼らが広めるわけなので、世界中から注目を集めることができます。このあたり、本当にうまいですね〜。

また、この部屋には、"HAIR PEACE"と"BED PEACE"と書い紙が貼られています。記者がHAIR PEACEってどういう意味?って質問したら、ジョン・レノンは「平和のためにもっとぼくたちは髪を伸ばさないといけない。。。ジョークさ。世界はもっと笑わなくてはいけないからね。」ヨーコ「そうよ、喧嘩する前にパンツ(ズボン)をおろしなさい」と言っています。めちゃくちゃユーモアありますよねw

 

1969年5月26日 ベッドインの平和キャンペーン in モントリオール

アムステルダムのイベントの次にモントリオールでもこのキャンペーンを行いました。本当はニューヨークでしようと思っていたのですが難航し、バハマにいったら暑すぎて、結果カナダのモントリオールで行いました。ここでGive peace a chanceという有名な平和の歌をレコーディングをしました。

1969年12月15日 12都市にWAR IS OVERのビルボード

ニューヨーク、ロサンゼルス、トロント、ローマ、アテネ、アムステルダム、ベルリン、パリ、ロンドン、東京、香港、ヘルシンキという世界中の12都市で

”WAR IS OVER! If you want it. Happy Christmas from John & Yoko

のメッセージを掲げました。黒と白だけでものすごくインパクトがありますよね。

 

”もし、君が望めば、戦争は終わる”っていうのは単純でわかりやすいけど、それだけ難しいんだろうなって思います。僕たちが望まないといけないんですよね。たとえ周りがYESって言って、そんな空気じゃないのに、自分はNOって言えるか。。。

 

1980年12月8日にジョン・レノンはマーク・チャップマンに銃で殺害されました。イギリスでは12月20日に再度この曲がリリースされ2位になっています。最後は自分の命でもって反戦を呼びかけたとも見えるジョン・レノンの生きた跡を深く噛み締めたいですね。

 

単純に「ジョン・レノンのクリスマスソングはこれ!」と説明しても半分もよさが伝わりませんよね。ジョン・レノンが込めた思いや歩んできた道の理解があれば、この曲をもっと味わうことができると思い、重要な箇所だけですが、かいつまんで整理しました。

この曲は多くの人が毎年聴く名曲ですね。年に一度、その年を振り返って、「今年は平和だったか」、「きみはそれを望んだかい?」ということを考えさせられるように仕組みを作って去っていったジョン・レノンはもしかしたら本当に神様なのかもしれません。

 

ジョージ・ハリスン/ Ding Dong, Ding Dong

  Ding Dong, Ding Dong - ジョージ・ハリスン

ジョージ・ハリスンでクリスマスといえばこの曲ですね、日本語ではディン・ドンと言います。半分省略されてます笑。(僕、こういう中途半端な邦題がびみょ〜にイヤなんですよね笑。もし、このあとにジョージ・ハリスンがDing Donって曲を作ったら、邦題どうするんだろう・・・とか思っちゃいます。ジョージ・ハリスンがやってきたディンドンディンドン!とか吹っ切れるのかなぁ。・・・ありやなぁ・・・。すみません、変なこと言っちゃいましたね。) さて、この曲ですが、3分で書かれました。

 

もう一度言います。

 

3分で書かれました!!!!!!!

 

ええぇえええ!!!!!!!!!!ですよね笑

 

というのも、歌詞の一部が購入した屋敷に彫られたいた文言なんですね。なるほど〜でも、だから3分ってのが納得いくわけではないですよね。

とにかく早い。。。なんでこんなに早いのか考察しましょう!

 

まず、引用した部分というのは、

 

'Ring out the old, ring in the new. Ring out the false, ring in the truth'

 

です。暖炉の左にRing out the old, ring in the newで、暖炉の右にRing out the false, ring in the truthと彫ってあったそうです。脅威のスピード3分ですから、他の歌詞はどうだろうと思って、改めて歌詞をチェックしてみました。

すると、先ほどの文言以外の歌詞というのは、タイトルのDing Dong, Ding Dongと、 Yesterday, today was tomorrow And tomorrow, today will be yesterday だけでした笑。

ということで、歌詞の制作はほぼほぼ引用でいけたんですね。3分というのが、少し納得できた気がします。神様的存在ジョージ・ハリスンハリスンなら歌詞をここまでシンプルにしたら3分でいけるんでしょうね。

 

さらにエピソードは続きます。

 

3分ぐらいでまとめたこの曲ですが、ジョージ・ハリスンは4年間ぐらい「おぉ〜、おれの屋敷に良い文言あるやんけ〜。」って思っていたそうです。しかし、後からわかったことなのですが、その言葉って別の曲の歌詞だったそうな笑。ジョージ・ハリスン本人も「4年間その曲は俺を避けてたってことだw」と言っています。(注:wを語尾につけたのは、実際に「かなりシンプルだったから笑っちゃったよ」と言っていたので軽い感じで表現するためです。)

  

この作曲エピソードの話になるとどうしても個人的に思い出すのが、ポール・マッカートニーのYesterdayなんですよね〜。作曲エピソードをすこし比較してみたいと思います。

 

参考:ポール・マッカートニーの作曲エピソード

Yesterdayを作った時、朝目が覚めたらメロディが浮かんでいて、いろんな人に聞いたけど誰も知らなかった。→名曲誕生

 

参考:ジョージ・ハリスンの作曲エピソード

4年暖炉の横にあった文言をええな〜って思ってたんで、3分で作った。→のちにヒットソングの歌詞とわかるも、「そのヒットソング、俺から4年間も避けてたんだな」っていう、天才的超絶ポジティブシンキングにて、やはり名曲誕生w!

 

この名曲の誕生の話は本当に面白いですよね〜。僕はジョージ・ハリスンの絶対的自己肯定感も大好きですし、尊敬します。

 

最後に売り上げの話です。残念ながら売り上げ的にはそこまでヒットしませんでした。イギリスで1974年12月6日にリリースしたのですが、38位、アメリカでは12月23日に出したのですが36位と、少しいいぐらいでした。ですが、僕からしたら、”ジョージ・ハリスンのクリスマスソングといえばこれ”っていうのを作ってくれたことは歴史的にも価値があると思います。コマーシャリティだけが全てではないと思います。また、当時の評価と今の評価、未来の評価でどうなるかわかりません。僕はこの曲を繰り返し聴いて楽しんでいます。ていうか一回聴くだけでも、10回聞いたかな?って思うぐらい繰り返しまくる曲です笑。ここが、ファンの評価が分かれるところと思います。まぁでも、なんだかんだ言っても、ジョージ・ハリスンの曲ですからすごく良いです。今年のクリスマスをジョージ・ハリスンと楽しんでいる僕の様なファンは世界中にいると思います。 PVもみてくださいね。様々な衣装を着ているジョージ・ハリスンがみれますよ。(ほぼ裸のもありますが笑)いろいろエピソードの事欠かない最高のクリスマスソングですね。

 

 

リンゴ・スター/ I Wanna Be Santa Claus

  I Wanna Be Santa Claus - リンゴ・スター

ジョン・レノンが1971年にHappy Christmasを、ジョージ・ハリスンが1974年にDing dong, Ding Dong、ポール・マッカートニーが1979年にWonderful Christmas Timeというように、ビートルズメンバーがクリスマスソングを発表した後、リンゴ・スターは少し遅れて1999年にこのアルバム"I Wanna Be Santa Claus"をリリースしました。最後の最後でクリスマスソングではなく、クリスマスアルバムを出してくれるあたり、最後に決めてくれる男ですね〜!大好きです、リンゴ・スター。曲目は見ての通りなのですが、リンゴ・スターのオリジナル曲とカバー曲が入っていますので、それぞれ感想を書いてみたいです。

 

リンゴ・スターのオリジナル曲 5曲

Come on Christmas, Christmas come onで始まりますね。「たくさんのプレゼント。おれ開けるぜ!べつに何かもらえなくても、まぁいいさ!だって、サンタが君はずっとここにいるって約束してくれたからさ(訳:ぼく)」みたいな歌詞です。

いい歌詞ですよね〜。ポジティブを牽引してますね。大切な人と過ごすクリスマス最高ですからね。僕は今年のクリスマスはリンゴ・スターとポール・マッカートニーと過ごせたらプレゼントは何もいらないですねー。サンタ約束してくれないかな〜。

I Wanna Be Santa Clausが2番目のリンゴ・スターの曲ですね。タイトル通りサンタになりたい願望もりもりの曲です。「サンタクロースになりたいな〜。女の子、男の子にプレゼントをあげるよ。サンタクロースは年に1度だけど、ぼくは毎日クリスマスの喜びを届けたい」とか、そんな歌です。毎日Love & Peaceな幸せツイートをしてくれてるリンゴ・スターですから、あなたはすでにそんな存在です。毎日プレゼントくれてます!

Christmas Eveはメロ〜な感じでうっとりさせてくれるんですよね!ピアノの音とともに始まったかと思えば「クリスマスだね。君はここにいない。舞い落ちる雪が涙の様だ。。。。」みたいな曲間です。

 

 え!? まじでいきなりこんな失恋した歌が来るからびっくりしました。だって、1曲目でサンタが約束したんじゃなかったのって泣・・・。もう、混乱しましたね、ぼく。

 

The Christmas Danceはかなりハイテンションな曲でアップテンポでノリノリな曲です。 さっき落ち込んだかと思えば、こんな風にすぐに立ち直れるんですよね。パブに行って女の子を見つけたらそれで心もうきうきしてくるんでしょうね。でも、一歩踏み出す勇気はないみたいです笑。こういうポジティブなの本当に大好きですよ^^!

 

Dear Santa はI Wanna Be Santa Clausに似て、多くの人への愛をかたる美しい歌になっています。「サンタさんへ。ぼくはいいから、こどもたちにプレゼントを届けておくれ。みんなサンタさんが必要なんだ。愛と平和を届けてくれ」このリンゴ・スターの暖かいメッセージを聴くとこっちまで暖かい気持ちになりますよね。I Wanna Be Santa Clausと大きく違う点は、自分がサンタになりたいと言っているのではなく、サンタクロースに自分がなるということではなく、サンタクロースにその役割をしっかり務めてもらいたいと言っていることですね。これは、もしかしたら、晩年の人からみたクリスマス、あるいは自分が成長し、すでにあるサンタクロースという存在よりも自己が確立し、自分は自分の方法で世界中に愛と平和を振りまくよという決意の表れかもしれません。

 

ということで、リンゴ・スターのオリジナル曲だけを抜き出してみましたが、個別に聞いても面白いですね。クリスマスはやってきますが、恋人と過ごせる幸運な人、失恋したばかりで悲しい人、恋愛のステップではなく人類愛に目覚めてる人など、ほぼ全てのシーンの人に合う曲が見つけることができます。

しかし、このアルバム、リンゴ・スターが主人公のコンセプトアルバムとしても聴けると思います。たとえば、こんな感じです。

Come on Christmas, Christmas come on-好きな人と一緒に過ごすクリスマス。

リア充なリンゴ・スター:やったね!きみと過ごせる!サンタが約束してくれたもん!"

 

I Wanna Be Santa Claus -舞い上がってなんでもハッピーに感じる人のクリスマス。

リンゴ・スター:ぼくがサンタになりたい!子供達みんなにプレゼントをあげたい。サンタクロースって年一だけど、俺は毎日みんなを幸せにしたいぜ!

 

Christmas Eve -失恋してぼっちで過ごすクリスマス

恋に敗れた失墜のリンゴ・スター:おい・・・待ってくれよ・・・クリスマスイブ・・・・こんなはずじゃなかった・・・きみはここにはいない・・・。

 

The Christmas Dance - 失恋したけど前向きに過ごしたいクリスマス

失恋したけど、すぐに立ち直るポジティブリンゴ・スター:一人もなんなんでクリスマスパブに繰り出ししたお。おお、いいこがいる〜。ええな〜、でも、見てるだけで十分だな。それ以上は、ちょっと怖いわw

 

Blue Christmas - やっぱきみを思い出してしまクリスマス

やっぱろしんみりリンゴ・スター:うう、、、やっぱ思い出すわ。胸が痛いわ・・・。きみはホワイトクリスマスだろうね・・・。僕はブルークリスマスさ。

 

Dear Santa - 全てを悟ったクリスマス

人生の山や谷を経験し成長したリンゴ・スター:いろいろあったけど、サンタはやっぱすげ〜わ。ぼくは僕の方法でみんなを幸せにするから、サンタはしっかり君らしくこどもたちを楽しませておくれ

 

  ん〜〜〜、最後の悟りがかっこいいですね。完全に僕の考察なのですが、そう考えるともっとリンゴ・スターが大好きになりますよね〜。

 

リンゴ・スターのカバー曲

今回はリンゴ・スターのカバー曲をいくつか紹介したいと思います。

カバー曲は皆さんも絶対に聞いた曲がある有名なクリスマスソングです。そのクリスマスソングをリンゴ・スターが歌ってくれるんだから、ビートルズマニアにはたまりませんよね!!!!

Winter Wonderlandは1934年にアメリカのフェリックス・バーナードとリチャード・スミスによって作られました。クリスマスソングっぽいですが、一度もクリスマスと言っていないところが凄いです笑!

The Little Drummer Boyは「小さなドラマーの男の子」って意味ですが、リンゴ・スターそのものに思えてちょとお面白かったです。最高の選曲だと思います笑! 

特に注目したいカバー曲はBlue ChristmasWhite Christmasですね。Blue Christmasは読んで字のごとく、ブルーなクリスマスってことですね。失恋した思いがまたこみ上げてきて、「きみを思い出して、僕はブルーさ。君は楽しんでることだろうね。心が痛いよ。」みたいな歌です。失恋してすぐ立ち直ったかと思えば、やっぱりすいな人を思い出して、すこし悲しむという、なんとも人間みあふれる歌ですよね。しんみりします。

そして、White Christmasです。Blue Christmasとの対比も面白いですが、その曲自体が注目に値します。というのも、覚えていらっしゃるでしょうか。ジョン・レノンはWhite Christmasに敏感だったようです。Whiteが人種的な意味に取れ、Happy Christmasの中でも" For Black and White For yellow and red ones"とみんなに対して歌っています。リンゴ・スターは知ってかしらずかふつーにWhite ChristmasもBlue Christmasも歌いのけるところが好きなんですよね。難しくなく、シンプルな人ですよね。

そして、語らずにはいられないChristmas Time is Here Againです。冒頭に説明したビートルズのファンクラブに配ったレコードでこの歌がありました。公式曲にはなっていなかったのですが、リンゴ・スターがこのアルバムの中で歌っています。この曲がちゃんとした形で聴けるのはビートルズマニアにとっては嬉しい限りですね。

 

リンゴ・スターのクリスマスアルバムを聴いてみると、リンゴ・スターの歌い上げるクリスマスソングも、しっかりムードを感じさせてくれて、さらに温かさも感じる曲が多く僕自身も1リスナーとして大変満足しました。ツイッターで常に幸せを振りまいているリンゴ・スターはすでにサンタクロースですよね。

 

 

 

 ビートルズマニアが選ぶクリスマスソング&アルバムをまとめてみて

 

意外なことにクリスマスソングがなかったビートルズですが、ソロでみんなそれぞれ個性的な素晴らしい曲を作ってくれていますね。それぞれにテーマが見受けられて考察するには十分楽しいです。

ジョン・レノンのように争いに対して抗議し世界規模で平和を願うクリスマスのメッセージも大事だし、ポール・マッカートニーのように日常のシンプルさの素晴らしさの再確認、リンゴ・スターのように良いことも悪いこともポジテティブに変えていくような、そして成長できるようなクリスマスのメッセージも大事だと思います。ジョージ・ハリスンは神!

ジョン・レノンは理想的な思想が出ていて、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは日常的、ジョージ・ハリスンは模倣的(笑)なクリスマスソングでしたね。いろんなクリスマスがあっていいと思います。この時期はほんっっっっっとにビートルズマニアにはたまりませんね〜。

読んでくれてほんっっっとうにありがとうございました。

 

さ、お次はビートルズのクリスマスソングのカバー曲ですよ笑!下記のリンクでチェックしてくださいね!

 

www.enjoybeatles.com

 

ハッピー、ベリー、メリークリスマス!

 

 

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