エンジョイ ビートルズ!

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【永久保存版】ビートルズ好きがおすすめする絶対聴いてほしい至極の10曲

ビートルズ 至極の10曲

有名じゃなくても素敵な曲というのはたくさんあります。隠れた名曲っていうのでしょうか。

自分にとっての至極の名曲ほど、あまり知られていなかったりしますよね笑。15年ぐらい聴き続けた僕がぜひみなさんに聞いてほしい曲を紹介させてください。ビートルズ好きがおすすめする絶対聴いてほしい至極の10曲を紹介します。

 

 

Black Bird

アコースティックギター1本でここまでできるって、もうなんて言っていいかわからないくらい名曲中の名曲です。形容しようがない完璧すぎる曲です。本当にいい曲は飾りが必要ないんだなって思います。ポール・マッカートニーの歌とアコースティックギターだけで異世界に飛んで行ってください。 曲を楽しむだけでも全然いいのですが、少しだけ曲の背景を伝えさせてください。これはポールの黒人女性に対するメッセージとなっています。黒人差別もあった時代、特に黒人女性の社会進出は厳しいものでした。少しだけ歌詞を訳してみると、

「夜のしじまに歌っている黒ツグミ 折れた翼をもって、羽ばたけるように 人生をかけて その時をじっと待っている」

みたいな感じです。歌詞の日本語訳は難しいですね。Blackbirdが黒人女性のメタファーとして描かれており、折れた翼など不遇な状態は、不当な社会的地位を表現しているのですね。 下手な訳になってしまいましたが、ただ、少なくとも社会性が入った曲ってことをわかっていただけたら、この曲がより一層楽しめると思ってやってみました!

ホワイトアルバムに入っているブラック・バード。いや〜、目立ってますね。輝いてます。

 Blackbird - ビートルズ

 

 

Real Love

ラブソングといえばポールっていうイメージがあります。ぼくの勝手なイメージですが笑。ですが、ジョンももちろん愛をテーマとしてたくさん素敵な歌を作っており、中でも特に美しい歌(注:個人の感想)がこのReal loveです。一言で言うと、

 

聴いたら泣きます・・・泣。

 

それぐらい好きな曲です。この曲はジョンのデモテープを元に作られました。この曲の原型が入ったカセットテープをオノ・ヨーコがポール・マッカートニーに渡しました。このテープの音質が非常に悪く、プロデューサーのジェフが頑張って音声のクオリティを向上させ、ジョン亡き後に残ったメンバーで完成させました。サビの部分を自分なりに訳してみると 「一人でいなくていいんだよ。一人になる必要なんて全くない。これが本当の愛なんだ。これがね。」となります。ジョンの天国からのメッセージに思えます。この人類愛的で普遍的な愛がジョン・レノンの歌う愛ですね。 なぜ「一人でいなくていいんだよ。一人になる必要なんて全くない。これが本当の愛なんだ。これがね。」というのがジョン・レノンにとっての愛なのか。個人的な考察なのですがそれは、ジョン・レノンの幼少期に由来していると思います。子供の頃、父親は蒸発し、母親は経済的に育てる力がなくジョンは叔母と住んでいました。常に孤独を抱えて生きていたからこそ、ジョン・レノンにとっての愛がこのようになったのかもしれない、と思いました。 実はPVもものすごく良いので見ていただきたいです。まず、イントロの部分では、ジョン・レノンを思わせる白いピアノが海から上がってきて空高く上がります。そしてPVのメインとなるのは、デモテープを元にジョン・レノン亡き後の三人のメンバー、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが集まって曲を収録している映像です。そこに、過去のビートルズの映像がいくつも挿入されて全体の作りになっています。みんな若いし、ジョン・レノンも楽しそうにギターを弾いていたり。Real loveのPVを通して感じたことは、このPVはビートルズの歴史を俯瞰して見ているジョン・レノンの視点で作られた作品だということです。空に上がった白いピアノ(ジョン・レノン)が普遍的な愛を歌いながらビートルズを回想しているように感じました。 ああ、本当に泣けますよね。。。

  Real Love - ビートルズ

 

 

We Can Work It Out

この曲はビートルズの中で僕が一番好きな曲です。一番何が好きって聞かれた時に正直難しいですよね。その時の気分によって変わります。ですが、この曲だけはいつも聴きたいなって思えるので、僕の中ではトップにいます。 曲の良さはひとえに「ポジティブさ」にあります。歌詞の中に「人生は喧嘩するには短すぎる」っていう箇所があります。子どもの頃からこの部分が好きでずっと大切にしている言葉です。こういう、単純明快な真理をズバッと言い表してくれるのもシンプルでいいですよね。 We can work it out、つまり「ぼくたちならうまくやれるよ」っていう意味ですが、このポジティブさを常に持っていたいので、いつも聴く曲です。ちなみに、ビートルズの曲の面白さは、ほかの大物アーティストがビートルズの曲をカバーしていることも一つあります。We can work it outはあのスティービー・ワンダーがカバーしており、ハーモニカを入れたりしながらものすごい仕上がりになっています。まずはビートルズで聴いて、好きだったらカバーも聴いてくださいね!

 We Can Work It Out (2015 Stereo Mix) - ビートルズ

 

 

Got To Get To Into My Life

聴いてみてください。イントロでもうワクワクが止まりませんよね!!!

 

トゥトゥットゥットゥトゥ〜!

 

です。このトゥトゥットゥットゥトゥ〜!を聴いたら、もう一瞬で掴まれてしまいますよね。僕は掴まれました。というか、トゥトゥットゥットゥトゥ〜!を聴くたびに作業している手が止まり、聴き終わった時にはエネルギーが充填されています。もう、聴くたびに楽しく元気になれる曲です。 曲の内容は「僕の世界に君をいざなうよ!」みたいな、ポジティブ系のラブソングかなって思っていました。そんな時代が僕にもありましたが、どこにも女性については語られていません。1997年のBarry Milesのポールのインタビューを僕が要約して超絶意訳すると「これはドラッグの曲だよ。ストレス社会じゃ必要だろ?」と、こんな感じになります。 「聴くたびに楽しく元気になれる曲です。」なんて書いた後に、この曲の背景を調べてみたらドラッグのことが出てきたので、なんだか少し、、、というか、すごく複雑な気持ちになりました笑。最後にもう一度、みんなで、せ〜〜〜〜の! トゥトゥットゥットゥトゥ〜!

  Got to Get You Into My Life - ビートルズ

 

 

Here Comes The Sun

もしかしたら、ビートルズの曲の中で1番綺麗な曲なんじゃないかって思います。しかも、これはジョージ・ハリスンが作った曲なのです。ビートルズと言ったらジョン・レノンとポール・マッカートニーですが、これ、ジョージ・ハリスンなんですよ、みなさん。

僕が中学生の頃「めっちゃいい曲やんけ〜。さすがレノン・マッカートニーやで〜」って思っていたのですが、詩集をよくみると「おや、、、、、おや、おや、おや。。。。ジョージ・ハリスン!!!やで〜!!!!」って思ったのは良き思い出。

こんな感じでジョージが驚くぐらい美しい曲を作るからグループとしてのビートルズの力の強さを感じ取れますよね。「ビートルズ初心者がまず聴くべきヒット曲20選」にも選んだ曲ですが、同時に絶対聞いてほしい曲でもあるので選びました。もし、好きならHere comes the moonというジョージのソロの曲も聴いてくださいね。

 Here Comes the Sun - ビートルズ

 

 

All You Need Is Love

「愛こそはすべて」でおなじみのこの曲。この曲のPVがTVの歴史に名を刻んだのもあまりにも有名です。当時BBCはビートルズに世界同時生放送をしないか持ちかけられていました。ヨーロッパからアメリカ、アフリカ、日本、オーストラリアの国々26カ国です。ジョン・レノンもこのアイデアを気に入り、シンプルなメッセージの曲を全世界にとどける今までにない挑戦に意欲的でした。この世界同時放送は衛星放送でした。PVにコーラスで参加した人が相当贅沢な面々です。

  • Mick Jagger
  • Keith Richards
  • Marianne Faithfull
  • Jane Asher
  • Mike McCartney
  • Pattie Harrison
  • Eric Clapton
  • Graham Nash
  • Keith Moon
  • Hunter Davies
  • Gary Leeds・・・などなど

 ミックジャガーとか、エリック・クラプトンとかすごすぎです。。。 ジョン・レノンはインタビューにてタイトルの意味を説明しています。この曲のタイトルの意味は2つあります。1つ目は「愛が何よりも大切」です。2つ目は「みんなに欠けている唯一のもの、それは愛」です。特に2つ目のことは歌詞の中でも、Love is all you needと言っていますね。 この手書きの歌詞ですが、2005年にオークションで1億円(1ドル100円計算)の値段がつきました。ものすごい額ですよね。

 All You Need Is Love - ビートルズ

 

 

A Day In The Life

この曲はビートルズの代表作でもベスト中のベストと言われる曲です。何が特徴的かというと、途中で曲調がガラッと変わるんですね。ジョン・レノンがメインのパートとして最初と最後の部分(ニュース記事を元にした歌詞)を書き、ポール・マッカートニーが真ん中の部分(日常を歌う歌詞)を書きました。 ジョン・レノンは新聞記事の内容を歌っています。最初の記事は、あるお偉いさんが街で車の中で亡くなり、集まってきた人は「なんか顔は見た事あるけど誰だろう」っていってるみたいな内容です。これはDaily mailに1967年1月17日の記事に実際にTara Browneというアイリッシュの名士がスポーツカーで衝突事故で亡くなった事件がベースになっています。 2つ目の記事は同じ日の新聞に小さく載っていた、ランカシャーで道路に4000個の穴が空いているという記事を歌詞にしたものです。古い道路とかで、車のせいで陥没した穴を見た事がありませんか?あんな穴です。これを読んでジョン・レノンは「誰が4000個も数えたんだろう」とか、「4000個ってどれくらい場所とるんだろ?」とか考えたそうです。これが、歌詞に出てくるアルバートホールのきっかけになったのです。こういったジョン・レノンの遊び心とか想像力が面白いですよね。 これら二つがジョン・レノンが作ったパートです。その間にポールが何気ない日常を描いた歌が入ります。15歳だった頃を思い出して書かれているのですが、Smokeってあるのは、まぁ・・・さすが、ポール・マッカートニーですね笑。 これらそれぞれの音楽を1つにまとめ上げたのがプロデューサーのジョージ・マーティンです。シーンが変わる時の音楽は一度聞いたら頭を離れない壮大な音楽です。

つまり、

ジョン・レノン:遊び心と想像力!

ポール・マッカートニー:15の頃を思い出したぜ!

ジョージ・マーティン:わしがガッチャンコぉおおおおーーーー!

 

はい、ということでぜひ聞いてみてください。トリップしますよ笑。 ちなみに、この音楽ですが、”I’d love to turn you on”という歌詞がドラッグを思わせるとして物議を醸しました。当時のレコード会社も、この歌詞に対してコメントを出したりして対応に追われていました。 最後になりますが、ジョン・レノンが書いたA day in the lifeの手書き歌詞が2010年のサザビーズオークションで、な、なんと1億2千万円(1ドル100円計算)で落札されました。すごい額ですよね!

 A Day In the Life - ビートルズ

 

 

I Am The Walrus

意味不明すぎて大好きな曲なんですよね笑。マジカルミステリーツアーの中の曲ということもあって、サイケデリック全開ですね。この曲はジョン・レノンが作ったのですが、全体として彼のノスタルジックな昔の風景を思い出して書いた内容になっています。例えば、ジョン・レノンが少年時代、学校に退屈していたのは有名です。そのことは”Expert textpert choking smokers Don't you think the joker laughs at you?(頭でっかちさん、笑われてるのわかってる?)”と言って皮肉っています。 textpertとは、urban dictionary(スラングとかのいい感じのサイト)によると、お勉強ばかりで頭でっかちの実用的でない人のことです。ジョン・レノンの才能に気づかない教師に対してのメッセージですね。 冒頭、「ぼくは彼だ。だって、きみは彼で、彼は僕だから。そして、みんな一緒だ!」みたいなことを歌っています。A=B、B=C、つまりA=Cって感じで論理的にはそうなんでしょうが、”私は彼で、そしてみんな一緒”って完全にてしまってるなって思います。次のパートも、「コーンフレークの上に座って、車が来るのを待つ」とあります。これも面白いですよね。 ですが、お分かりの通り、ジョン・レノンの独特の世界観が豊かすぎるせいでいろんな人がいろんな解釈をして曲を分析したり解釈をしているのです。例えば、”Pigs is a sty ”を「アンチ資本主義の活動者」や”the eggman”を、、、ちょっと性的な感じになりますのでここでは避けておきます。そもそもなぜ、I am the walrus(僕はセイウチ)なのかというと、これは、「大工とセイウチ」という不思議の国のアリスから持ってきたからなのです。その物語はセイウチが悪者なのですが、曲を作った時そのことをジョン・レノンは知らなかったから、「僕は大工」にするべきだった、なんていう評論家もいます笑。とにかく、この曲の面白さは、いろいろなものを詰め込んで、そのせいでいろいろな解釈や考察ができる点に他なりません。 こんな感じで1つの曲に対して多くの人が議論し解釈させられた曲は、曲そのものの完成度もさることながら、影響力という意味でも歴史的な1曲と思います。

 I Am the Walrus - ビートルズ

 

 

You Won’t See Me

有名とか人気とかチャート入りしたとか、、、そんなの度外視して、僕が個人的に大好きな曲がこのYou won’t see meです。ラバーソウルというアルバムに入っています。英語圏のいろんな文献を漁ってみても、ウェブサイトを見てもあまり詳細なことはわかりません。わかったことは、この曲はポール・マッカートニーが当時の彼女のジェーン/Jane Asher(交際期間1963-1968)の両親の家に住んでいた時に書かれたもので、彼女が少し家を離れた時にジェーンを想って書いた歌ということです。しかし、切ないですね。タイトルは「You won’t see me、君は僕に関心がないんだね(みたいな意訳)」となっており、歌詞には電話しても通じない、なんで隠れるのかわからない、君がいないとだめだ、など。ポールの切ない気持ちがかなり含まれているのが痛いほど伝わってきます。ちなみに、”I’m looking through you”という曲も同じくJaneを想って書いた曲です。Janeと別れた時に心が砕け散り書いた曲です。ポール・マッカートニーはラブソングを多く書きますが、それぞれの曲の背景を知るともっと違った聴き方ができます。”I’m looking through you”も名曲ですのでぜひ聴いてください。

つまり、僕が言いたいことは、、、

ジェーンありがとう!おかげで素敵な曲がきけるよ!ってことですね^^。

 You Won't See Me - ビートルズ

 

 

Dear Prudence

この曲はジョン・レノンが書いた曲です。Dear prudenceというタイトルなので、「親愛なる慎重さ」?と思ってしましました。Prudenceは「慎重さ」って意味なんで。で、調べてみると、このPrudenceというのはPrudence Farrowという人の名前だそうです。ビートルズがインドに瞑想の修行にインドに行った際に出会っ人で、このPrudence Farrowがガチの瞑想修行者で修行にハマりにハマっていたのでジョン・レノンが心配して彼女に歌を作ったのがこの曲の生まれた理由です。こんな名曲を作るきっかけになったPrudence Farrowですが、2017年のWSRE Pensacolaというチャンネルのインタビューで当時のことなどを語っています。完全におばあちゃんになっているのですが喋り方はハキハキしています。ヨガの効果なんですかね。さて、インドでビートルズと過ごし、頼んでないのに歌まで作ってもらえた、超ラッキーなインディアンパワー(?)炸裂なPrudenceさんのビートルズに対する感想なのですが、「ビートルズには会いたくなかった。」と言っています。

 

もう一度言います。

 

超ラッキーなインディアンパワー(???)炸裂なPrudenceさんのビートルズに対する感想なのですが、「ビートルズには会いたくなかった。」と・・・

 

・・・・・

 

なん、、、だ、、、、と。。。。。。

 

ええぇーーー!って感じですよね。というのも、彼女はハリウッドで育ち有名人やその喧騒に巻き込まれるのにうんざりしていたようで、ビートルズにもそのように思ったとのこと。なんというか、ヨガで精神を研ぎ澄ませている人には、違った価値観があるのかなって思いました汗。彼女はDear Prudence: The Story Behind the Songという本も出版しているようで、ちょっと興味があります。(いや、本出してるって・・・恩恵感じてますよね^^買おうかな・・・。買ったら感想書きますね。)

  Dear Prudence - ビートルズ

 

 

いろいろ書かせていただきましたが、ひとつでも聴いたことがない曲をみつけたあなたが、羨ましいです。なぜかって、いまから初めてこの感動を味わうことができますから!

僕は15年ビートルズを聴いてきましたが、本当に心に刺さる曲は多いです。今回僕が紹介したものは、個人的感想です。明日にはまた自分の中の名曲は変わっているかもしれませんw

ですが、まずこの10曲を聴いてください。そして、そのあとはぜひみなさん自身で必聴の曲を探してみてください。そして、ぼくに教えてください笑。めちゃくちゃ興味あります。みんなでビートルズを楽しみたいと思っています!

 

 

エンジョイ ビートルズ!