エンジョイ ビートルズ!

The Beatlesをこよなく愛するファンによるブログです。

ビートルズのアルバム"ウィズ・ザ・ビートルズ"の解説と収録曲まとめ

ウィズ・ザ・ビートルズ



 

 

スポンサーリンク

 

1 アルバム解説

収録曲数14曲(内6曲はカバー)

レコーディング 1963年7月18日-1963年10月23日
リリース 1963年11月22日(モノ、ステレオ)
収録時間 33分

  With The Beatles - ビートルズ

『プリーズ・プリーズ・ミー』のアルバムの大ヒットの後に出したビートルズ第2弾がこのアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』です。前作が30週連続1位に対し、こちらは21週連続1位を獲得という安定した大人気ぶりを発揮しました。

ウィズ・ザ・ビートルズの四人の陰影のジャケットデザインは有名ですね。

あるウィズ・ザ・ビートルズの論評に、作曲とジャケットデザインの関連性として「ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが陰を、ポール・マッカートニーが陽を表現しているのだろうか」と論じてありました。この考察最高ですよね。

 

 

りんご「・・・」

 

さて、各曲を詳細に見ていきましょう!

 

 

2 各曲について解説

 

1. It Won’t Be Long

  It Won't Be Long - ビートルズ

最初はこれ単体のレコードとしてリリースされる予定でしたが、そうでなくなりこのアルバムに収録されました。歌詞を読むとIt won't be long yeah, till I belong to youとあります。「もうすぐあなたに会えるね!」みたいな意味です。ジョン・レノンは子どもの時、父親は蒸発し、母親にやっと会えたと思ったら、経済的理由から離れ離れに住み、しかもそのあとジュリアは交通事故で亡くなりました。また、歌の中に「みんなは毎晩楽しんでるけど、僕は一人ぼっちで座ってる」とあります。夜っていうのがグッときますよね。。。幼少期の孤独がいかに辛いものか、幼くして人生の不条理と戦っていたのでしょうね。 そして、ジョン・レノンのこの叫びに呼応してYeahと叫ぶのは、早い時期に母親を亡くしたポール・マッカートニー。 このハイピッチな曲は特にジョン・レノンの心の叫びや願望を叫んでいるように聞こえます。悲しくも声をあげ自分の心を安定させているかのように。

もう、ジョン・レノンが愛おしいぃいいい泣

うわぁああん!ジョおぉぉぉぉおおおーーーーーンっ!!!!!

 

2. All I’ve Got To Do

  All I've Got to Do - ビートルズ

ジョン・レノンが書いた曲です。当時ジョン・レノンはSmokey Robinson and the Miraclesのようなスウィートな声で歌い上げる曲を書いてみようと思って作った歌です。まぁ、本人はその”らしくなさ”に笑っちゃったみたいですが笑。この歌の歌詞ですが「電話したら自分のハニーがかけるけてくれるんだ」というのも、当時は電話があまり普及していなかったため、やはりこういった部分もアメリカの文化に影響されたようです。 時間があったらSmokey Robinson and the Miracles聴いてみてください。あっまい、あっまいスウィートですよ!ちなみに、最初のコードは YOU CAN DEPEND ON MEって曲に関連性ありみたいです。

【電話系ビートルズの曲】

  • 電話したらいつでも彼女が駆けつけてくれて、キスもしちゃうお///→All I've Got To Do 
  • 電話してもさっぱり繋がらん・・・言葉が出ないお泣→ You Won’t See Me 

結論:両方最高ってことです。

 

3. All My Loving

  All My Loving - ビートルズ

この曲はポール・マッカートニーがジェーン・アッシャー(Jane Asher)に書いたラブソングですね。階級社会のイギリスで彼女はポール・マッカートニーより良い家柄でした。その家にポール・マッカートニーは住み込み、1967年のクリスマスに婚約までしていました。ポール・マッカートニー曰く、この曲は歌詞から書いた初めての曲、とのことです。ポール・マッカートニーはいつも音楽から作っていくみたいなのですが、さすが愛の歌ということもあって歌詞が先にできたのでしょうね!その内容は、ポール・マッカートニーの性格を現したような素直な言葉。初期を代表する曲ですので、この曲は必聴ですね。

 

4. Don't Bother Me

  Don't Bother Me - ビートルズ

ジョージ・ハリスンは好きですか?好きと言ったあなた、この曲は必聴ですよ。なぜかって、ジョージ・ハリスンが初めて書いた曲なんですからね!1963年です。当時ジョージ・ハリスンが作曲するってことが時初めてだったので、多くのファンはこれもジョン・レノンとポール・マッカートニーの曲と思っていました。ジョージ・ハリスンにとってはちょっと悲しいですよね笑。低い声で歌い上げるジョージ・ハリスンの曲ですが、自身はあまり好きではなかったみたい。回想でジョージ・ハリスンは「良い出来じゃなかったけど、一つわかったのは、大切なのは書き続けるってこと。そしたらいつか良いのができる」。何か続けるのが辛くなった時に思い出したい言葉ですね。僕にとって、"Don't bother me"という英語は単に「邪魔しないで」って意味じゃないです。なんていうか、、、「Don’t Bother Me = っるせー!邪魔すんな!くらぁ!絶対ジョージ・ハリスンみたいに将来大成してやるからな!」といった感じです笑。

Don’t Bother Meとは、邪魔するなって意味ですが、若い頃の”マジ”なジョージ・ハリスンの魂がこもった曲だと思うのですが、皆さんはどうでしょうか?

 

5. Little Child

 Little Child - ビートルズ

ジョン・レノンはインタビューで「ポールと一緒に誰かのために作りたかったんだ。それは、リンゴのためだ。」と1980年に答えています。僕はとてつもなく嬉しいです!だって、なんか忘れられてる存在的なポジションだったじゃないですか、リンゴ・スター。。。そこにジョン・レノンとポール・マッカートニーが光を当ててあげたみたいな感じがして。この曲はジョン・レノンとポール・マッカートニーによって書かれましたが、ポール・マッカートニーによると、1950年代のフォークシンガーのエルトン・ヘイズ(Elton Hayes)にインスパイアされて作られたそうです。ビートルズも時代の先駆者から影響を受けて曲を作っていたんですね!

 

僕の想像ー>りんご「(ぼくのために作った曲のタイトルが・・・リトル・チャイルド・・・・だと?4人の中でぼくが一番年上なんだよなぁ。まあ、いいや。さて、歌うとするか。)」

 

さてさて、リンゴ・スターの歌声を聴いてみましょう、、、あれ?ジョン・レノンたちが歌ってる笑。

6. Till There Was You

  Till There Was You - ビートルズ

メレディス・ウィルソン(Meredith Willson)によって書かれた曲をビートルズがカバーしました。ビートルズの曲ももちろん良いですが、メレディス・ウィルソンの曲もすごく良いです。Youtubeで調べてみると、メレディス・ウィルソンのTill There Was Youも見つける事ができますし、舞台で歌っているものあったりしていろんなバージョンが聴けます。癒されますね。歌詞が「空に鳥」、「ワンダフルな薔薇」、「草原の香り」だったり自然を感じる事ができます。

 

7. Please Mister Postman

  Please Mister Postman - ビートルズ

PV冒頭のポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンが手拍子してるシーンにドキドキしてしまうのは僕だけでしょうか。あなたもですね笑?もともとはThe Marvelettesというアメリカの黒人女性グループがチャートで1位を獲得した歌でした。まぁ、良い曲なので全然驚きではないですよね!女性が歌っている曲を男性が歌っても、聴かせる歌に仕上げる事ができるって、やっぱビートルズはすごいですねー!

 

8. Roll Over Beethoven

  Roll Over Beethoven - ビートルズ

初期の頃のロックンロールって感じのナンバーです。チャック・ベリー(Chuck Berry)の曲をビートルズがカバーしました。チャック・ベリーの軽快なロックって聴いてて気持ちが良いですよね。軽快かつ爽快で爽やかに駆け抜けるJohnny Be Goodとかも、最高の気分になります。これのビートルズカバーバージョンはLive at The BBCで聴けます。Roll Over Beethovenですが、ジョージ・ハリスンが歌っています。そこの、ジョージ・ハリスンファンのあなた!必聴ですよ!

 

9. Hold Me Tight

  Hold Me Tight - ビートルズ

ポール・マッカートニーが書いた曲です。こうカバー曲が続くとやっぱりそろそろビートルズの曲を聴きたくなりますよね。この曲の評価ですが、ジョン・レノンはあまり気に入ってません笑。It was a pretty poor songとまで言ってのけています!ストレートですね。ポール・マッカートニー自身も、”work” songと言っていますから、アルバムを埋めるために作った感じですね。まぁ、僕はジョン・レノンとポール・マッカートニーの声が混じり合うところとか、声がぐい〜〜〜んって伸びていくところとか、聴きどころあると思いますね!

Work songと言う認識でこのクオリティですからね。いい仕事してます笑。

 

10. You Really Got A Hold On Me

  You Really Got a Hold On Me - ビートルズ

やっとポール・マッカートニーのオリジナル曲で、カバー系の曲が終わったと思ったそこのあなた!ちょっと落ち着いて、カバー曲を聴いてみませんか。この曲はSmokey Robinson & The Miraclesによって歌われた曲です。ただ、ちょっとよくわからないのですよ。そもそも歌冒頭で、”I don’t like you, but I love you”って「好きやないけど、愛してるんやで(´・ω・`)」って、なんなんですかね笑。その次に「あなたが欲しくないけど、必要なんやで〜(*´∀`*)」ってもう、恋愛の奥深さがさっぱりわからない僕なんかに言わせると、頭がパァーーんってなるくらいの意味がわからない歌詞です。という事で、「深くて大変興味深い歌」という感想で逃げたいと思います。

 

11. I Wanna Be Your Man

  I Wanna Be Your Man - ビートルズ

嬉しいですね、ビートルズの曲です。リンゴ・スターファンの皆さんは、この曲は必聴ですね。リンゴ・スターがボーカルで歌っています。この曲はリンゴ・スターのためにジョン・レノンとポール・マッカートニーが書き上げました。ポール・マッカートニーのインタビューでは「みんな言葉を聞いていないんだ。聴いているのはリズムや音楽なんだ。ドラムしていてもリンゴが歌えるようにシンプルにしたし、アップテンポの歌にした」のようなことを言っています。ポール・マッカートニーの歌に対する考え方や、リンゴ・スターの歌いやすさを考えて作られたという点も覚えておきたいですね。

 

12. Devil In Her Heart

  Devil In Her Heart - ビートルズ

Richard P Drapkinによって書かれた歌です。このカバー曲もビートルズのツアーのレパートリーでよく使われていました。このカバー曲の元となった曲は女性によって歌われていたので、元曲のタイトルはDevil In His HeartとHisとなっています。面白いですね笑。この曲が女性ボーカル曲のカバーとしては最後になります。

 

13. Not A Second Time

  Not a Second Time - ビートルズ

重低音のピアノがずっしりくる曲だな〜、ポール・マッカートニーやっぱピアノすごいな〜って思ってたらこのピアノは天才音楽プロデューサーのジョージ・マーティンによるものでした。この曲はジョン・レノンによって作られました。Timesの音楽批評家にかなり高く評価されましたが、ジョン・レノンは、”よくわからないけど、そのおかげで知的ってイメージがついたわ〜”みたいなことを言っています。なんか、さらっとかっこいいことを言ってのけるジョン・レノン、素敵ですよね〜!

 

14. Money (That's What I Want)

  Money (That's What I Want) - ビートルズ

With The Beatlesの最後の曲となるのが、Moneyです。Barrett Strongの曲をカバーしたものになります。With The Beatlesってタイトルのアルバムの最後がMoneyっていうのはなんだか面白いですよね。お金ほし〜!って叫びが、その後世界的ヒットをガンガン飛ばして本当に実現しちゃいますからね笑。

 

スポンサーリンク

 

3 ビートルズのアルバム"ウィズ・ザ・ビートルズ"の解説と収録曲をまとめて

カバー曲が半分を占めているこのアルバムですが、ビートルズの作曲のレベルが十分に上がり、次のアルバムからはほぼほぼ純粋にビートルズの曲だけになっていきます。そう考えると、前に出したPlease Please MeとこのWith The Beatlesはまさにビートルズの成長している過程のアルバムだったと考えられますよね。もしくはシングルで発売した曲を入れてないことを考えるとカバーをアルバムに入れるのは商業的戦略とも考えられます。いずれにせよ、カバー曲とオリジナル曲を混ぜ合わせ力をつけていった初期のビートルズも各曲にストーリーがあって非常に面白いですね。目立たなかったリンゴ・スターもソロの曲を歌ってみたり、新しさが詰まっているこのアルバムも十分に聴く楽しみがあります! 読んでくれてありがとうございました。

 

PS. I love you

 

読んでくれてありがとうございました。ビートルズが本当に好きなので、これからもいろいろビートルズに関してブログを書いていこうと思います!

 

 

By エンジョイ ビートルズ!